絵文字というのは何を意味するのでしょうか?絵文字というのは絵に意味がある記号ということを意味します。
絵文字(えもじ、えもんじ)というのは、語(音形)ではなくて、物や事柄を絵を文字の様に用いて象徴的にサジェストした物のことです。
日本語で絵文字といった場合、これから挙げるいくつもの意味で用いられます。
- メインとして古代に使われたロンゴロンゴ文字等々の絵を使用した古い文字
- 象形文字以降に利用されたいくつもの絵を文字とした表語文字の意味も含めたマヤ文字等々の文字
- ナスカの地上絵等に見られる意味がありそうな絵
- 中世以降に利用された文字が読めない人のために絵を組み合わせて文章を示したもの
- 標識などに利用されるピクトグラム
- 説明書などで文字ではなしにアイコンで意味を示したもの
- 通常の言語の文章中で文字に相当する役割で活用される絵または記号
携帯電話で使用され、Unicodeでも取り扱われた文字コードに含まれるEmojiとも称される絵
1980年頃から、日本語では、若者の文化として言葉では言い表すことができない部分に絵文字を表現する絵文字文化がスタートしました。
文章というのは、感情が伝わりづらいものです。
思ったまま書くと素っ気なく伝わってしまうことがあって、それに対して面白半分で書いたものが本気に受け取られてしまったりすることもあるのです。
これによって、文章では伝えられない感情を表現するため、バラエティーに富んだ顔文字が開発されたのです。
初めて顔文字を利用したのは一体誰なのか?
では、初めて顔文字を使用したのは、一体全体誰なのでしょうか?実際的にはいろいろな説があります。
- 1648年に記された詩人ロバート・へリックの詩「To Fortune」の2行目にスマイルマークがあるといった説
- 1862年のニューヨークタイムズ誌のリンカーン大統領の演説を文字に起こした記事内に顔文字が見られるといった説
- 1881年米国の風刺雑誌であるPuck誌にアスキーアートのようなものが見られるといった説
- カーネギーメロン大学でコンピュータサイエンスにおいての、自然言語処理についてリサーチするスコット・ファールマン氏が1982年9月19日に送ったメールでスマイリーを利用したといった説
こういったものの中で、スコット・ファールマン氏が顔文字の発明者として周知されているそうです。
スコット氏は、これに伴って「良かったのか悪かったのかはっきりとしていませんが、これは私が世界にあげたプレゼントです」 とコメントしているそうです。
日本で取り扱われている絵文字
海外でメインとして使用される横向きの顔文字をエモーティコン(emoticon)、あるいはスマイリー(smiley)と言っています。
一方で、日本の場合は正位型の顔文字になります。
例:(^○^)、(´・ω・`)、Σ(°Д°;)
日本語というのは、繁雑な「ひらがな」または「漢字」を利用している都合により、全角の2バイト文字(半角は1バイト文字)を表現することができます。
これに伴って、バラエティーに富んだ顔文字が発明されるに至ったのです。
日本最初の顔文字
日本で最初に使用されたのは、1986年6月20日で、ASCII NET(アスキーネット)といったパソコン通信ホストにおいて、掲示板の管理人の若林泰志氏により (^_^) といった顔文字を投稿したのがことの始まりとされています。
顔文字からemojiへ
栗田穣崇氏(くりたしげたか)によって、NTT DoCoMoからメール内での感情表現のツールとして絵文字が作られました。
栗田さんからスタートした絵文字に関しては、emojiという形で現在では世界に拡がっていきました。
今の時代においては、「Windows」または「Mac」、「Android」、「iOS」であったり、世界的なOSにおいては標準装備されるまでに至ったのです。
カジノの絵文字
一つの例としまして、は、オール7のスロットマシンになります。はギャンブルをターゲットにするコイン式のゲーム機で、よくパチンコ屋やカジノでお目にかかることが出来ます。
また、はゲーム・パチンコ・賭博・カジノ・ゲームセンター・ジャックポットなどを意味するのです。
まとめ
デジタルコミュニケーションツールの一端としてたまたま発明された顔文字が、日本人の手絵文字として開発され、それから世界へと拡がって行きました。
人間はコミュニケーションを取りながら進化し、コミュニケーションを図ることで悠久の時代を生き抜いてきたのです。
人工知能が脚光を浴びる現在の社会ではで、これからヒトがより高度なコミュニケーションを図ることができるようになり、いつか人間は人間の限界と想像を超越し、まだ見ぬ一層の発展を成し遂げることを期待して止みません。